反移民のドイツ右派AfDが第1党の見通し、東部州議会選
1日、ドイツ東部の旧東ドイツ地域テューリンゲン、ザクセン両州で、州議会選が行われた。写真はエアフルトでAfDの選挙イベントに集まった支持者ら。8月31日撮影(2024年 ロイター/Karina Hessland)
Thomas Escritt Sarah Marsh
[ベルリン 1日 ロイター] - ドイツ東部の旧東ドイツ地域テューリンゲン、ザクセン両州で1日、州議会選が行われた。テューリンゲン州では反移民を掲げる右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が州議会レベルで初めて第1党になる勢いだ。
公共放送ZDFの予測によると、AfDは同州で33.2%の票を獲得する見通しで、保守派の23.6%を大きく上回っている。
ザクセン州では保守が31.5%で、AfDを1.1%ポイントの僅差でリードしている。
国政与党3党はさえず、議席獲得に必要な5%を明確に上回っているのはショルツ首相の中道左派「社会民主党(SPD)」のみ。総選挙を1年後に控える中、連立政権にとって厳しい結果となっている。
移民抑制やウクライナへの武器供与停止を訴える左派新党「ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW)」が両州で3位につける。
いずれの政党もAfDとの協力を否定しており、BSWが両州で安定的な政権を樹立する鍵を握る可能性がある。