ニュース速報
ワールド

南ア、経済力を強化する改革を推進=中銀総裁

2024年08月30日(金)12時54分

南アフリカ準備銀行(中央銀行)のクガニャゴ総裁は29日、記者団に対し、同国は経済力の強化につながる改革を本格的に推進していると説明、長期にわたる電力危機が解消されれば、他セクターの成長を促進できるとの見方を示した。写真はロイターのインタビューに応じるクガニャゴ総裁で4月に撮影(2024年 ロイター/James Oatway)

Kopano Gumbi Alexander Winning

[ヨハネスブルグ 29日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行(中央銀行)のクガニャゴ総裁は29日、記者団に対し、同国は経済力の強化につながる改革を本格的に推進していると説明、長期にわたる電力危機が解消されれば、他セクターの成長を促進できるとの見方を示した。

中銀はこれまで、低調にとどまっている同国の経済成長率を引き上げるには、エネルギーや貨物鉄道といった分野の構造改革が必要だと繰り返し訴えてきた。同国の成長率は今年と来年、1%程度と予想されている。

だがラマポーザ政権は今年に入り電力供給問題が大きく改善されるまで、経済成長を促進する取り組みをほとんど進めなかった。

クガニャゴ氏は記者団に「南アフリカは困難な環境にもかかわらず、改革の実行に真剣に取り組んでいる」と述べ、ここ数年で初めて停電が5カ月連続で皆無だったことを高く評価した。

その上で同氏は、政府が他の構造的な問題に対処すれば、成長率は3.5%にまで高まる可能性があると話した。

ただクガニャゴ氏は、物流部門の問題は解消されていないと指摘。多額の債務を抱える国営鉄道・港湾会社トランスネットは、機材の不足と設備の保守・点検の滞りにより、効率的な貨物鉄道と港湾サービスを提供で苦戦している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

高市氏「低金利続けるべき」、追加利上げをけん制=自

ワールド

アングル:「世界の工場」目指すインド、ライバル中国

ワールド

焦点:トランプ陣営、激戦州勝利へ賭けの戦略 照準は

ワールド

トランプ氏、移民強制送還を表明 オハイオの「ペット
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢な処刑」、少女が生き延びるのは極めて難しい
  • 4
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 5
    世界に離散、大富豪も多い...「ユダヤ」とは一体何な…
  • 6
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 7
    ウクライナ「携帯式兵器」、ロシアSu-25戦闘機に見事…
  • 8
    クルスク州「重要な補給路」がHIMARSのターゲットに.…
  • 9
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 10
    ロック界のカリスマ、フランク・ザッパの娘が語る「…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 3
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 4
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 5
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 6
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 7
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 8
    メーガン妃の投資先が「貧困ポルノ」と批判される...…
  • 9
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 10
    森に潜んだロシア部隊を発見、HIMARS精密攻撃で大爆…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 10
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中