ガザの国連車両銃撃は「通信ミス」、イスラエルが釈明=米代理大使
8月29日、パレスチナ自治区ガザで国連世界食糧計画(WFP)の車両がイスラエル軍から発砲を受けた問題で、イスラエルは軍部隊間の「通信ミス」が原因だったことが初期調査で判明したと米国に伝えた。ロバート・ウッド米国連代理大使(写真)が明らかにした。写真は米ニューヨークで28日撮影(2024 ロイター/David 'Dee' Delgado)
Michelle Nichols
[国連 29日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザで国連世界食糧計画(WFP)の車両がイスラエル軍から発砲を受けた問題で、イスラエルは軍部隊間の「通信ミス」が原因だったことが初期調査で判明したと米国に伝えた。ロバート・ウッド米国連代理大使が29日明らかにした。
WFPは28日、機関のマークを付けた車両1台がイスラエル軍の検問所に接近した際に発砲を受け、少なくとも銃弾10発が当たったとして、ガザでの職員移動を一時停止した。
車両2台がワディ・ガザ橋の検問所に接近する許可をイスラエル当局から27日夜に得ていたという。このうち1台が被弾したものの、搭乗者にけがはなかった。
ウッド氏は、ガザ問題に関する国連安全保障理事会の会合で「われわれはイスラエルに、組織内の問題を直ちに是正するよう求めた」とした上で、「イスラエルは過失の責任を取るだけでなく、軍が国連職員に発砲しないよう具体的な行動を取らなければならない」と述べた。