ニュース速報
ワールド

米、中国との核軍備協議の機会は「限定的」=政権高官

2024年08月30日(金)03時51分

バイデン政権高官によると、米国は米中間で核兵器に関して早期に話し合う機会は「限定的だ」と見て、核兵器協議を巡って長年抵抗を続ける状態を解消するよう、改めて中国に圧力をかけている。2023年1月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Trevor Hunnicutt

[北京 29日 ロイター] - バイデン政権高官によると、米国は米中間で核兵器に関して早期に話し合う機会は「限定的だ」と見て、核兵器協議を巡って長年抵抗を続ける状態を解消するよう、改めて中国に圧力をかけている。

サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は29日までに北京で中国高官らと会談し、幅広い問題について協議していた。

匿名の高官は「過去数カ月の間に少なくとも核兵器を巡る問題についての対話が始まり、限られた機会が開かれた。

ただ、それは断続的なもので、今後も断続的なものになるだろう」とし、中国側は「軍備管理について話し合いを始める意思を若干は示したものの、実際に行うことにはあまり前向きではない」と述べた。

高官は「2024年には、22年よりも協議が少しは深まったと言える。しかし、本来あるべき本格的な対話にはまだ長い道のりがある」と指摘した。

米中両国は昨年11月に核軍備を巡る公式レベルの協議を一時的に再開した。その後、交渉は停滞し、米国は中国に不満を示していた。非公式な協議は再開されたものの、正式な核軍備管理交渉はすぐには行われないとみられていた。

高官は、米中協議の範囲は、以前の米ロ間での新戦略兵器削減条約(新START)の協議とは異なり、当初は限られたものになる可能性があると指摘。「基本原則や、戦略的警告、破滅的な誤算の可能性を減らすために双方が取ることのできるリスク削減の方法について話そう」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

高市氏「低金利続けるべき」、追加利上げをけん制=自

ワールド

アングル:「世界の工場」目指すインド、ライバル中国

ワールド

焦点:トランプ陣営、激戦州勝利へ賭けの戦略 照準は

ワールド

トランプ氏、移民強制送還を表明 オハイオの「ペット
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢な処刑」、少女が生き延びるのは極めて難しい
  • 4
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 5
    世界に離散、大富豪も多い...「ユダヤ」とは一体何な…
  • 6
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 7
    ウクライナ「携帯式兵器」、ロシアSu-25戦闘機に見事…
  • 8
    クルスク州「重要な補給路」がHIMARSのターゲットに.…
  • 9
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 10
    ロック界のカリスマ、フランク・ザッパの娘が語る「…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 3
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 4
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 5
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 6
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 7
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 8
    メーガン妃の投資先が「貧困ポルノ」と批判される...…
  • 9
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 10
    森に潜んだロシア部隊を発見、HIMARS精密攻撃で大爆…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 10
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中