ウクライナ、ロシアのインフラ攻撃が原発にリスクもたらすと非難
ウクライナの国際原子力機関(IAEA)代表部は29日、ロシアが26日に行ったミサイルとドローン(無人機)による攻撃を受け、国内の複数の原子力発電所を送電網から切り離さざるを得なくなり、原子力部門にリスクが生じていると明らかにした。ロシアからのドローン攻撃に備えるキーウ、29日撮影。(2024年 ロイター/Gleb Garanich)
[キーウ 29日 ロイター] - ウクライナの国際原子力機関(IAEA)代表部は29日、ロシアが26日に行ったミサイルとドローン(無人機)による攻撃を受け、国内の複数の原子力発電所を送電網から切り離さざるを得なくなり、原子力部門にリスクが生じていると明らかにした。
「ロシアはウクライナのエネルギーインフラを意図的に標的にしており、ウクライナの電力の大半を供給している原発の稼働を妨害しようとしている」とリポートで批判した。
「ロシアの攻撃は、ウクライナの原子力施設の安定稼働と数百万人の安全にとって重大なリスクだ」と指摘した。
ロシアは26日朝、ウクライナ全土に向けて100発を超えるミサイルと攻撃用ドローン約100機を発射。ウクライナ当局によると7人が死亡し、各地のエネルギー施設に被害が出た。
代表部はウクライナの発電施設をまひさせることを意図したと主張した。
攻撃によりリブネ原発の4基の発電ユニットのうち3基が送電網から切り離された。南ウクライナ原発でも1基の発電ユニットが切り離され、出力低下を余儀なくされたという。