米大統領選支持率、ハリス氏リード拡大 女性・中南米系に人気=調査
ロイター/イプソスが実施した11月の大統領選に向けた最新の世論調査によると、民主党候補のハリス副大統領(写真)が登録有権者の支持率で共和党候補のトランプ前大統領に対するリードを広げた。写真はシカゴで22日撮影(2024年 ロイター/Kevin Wurm)
Jason Lange Bo Erickson
[ワシントン 29日 ロイター] - ロイター/イプソスが実施した11月の大統領選に向けた最新の世論調査によると、民主党候補のハリス副大統領が登録有権者の支持率で共和党候補のトランプ前大統領に対するリードを広げた。女性やヒスパニック(中南米系)からの支持が強まった。
28日までの8日間、全米の登録有権者3562人を含む米国の成人4253人を対象に実施された調査によると、ハリス氏の支持率は45%、トランプ氏は41%と、ハリス氏のリードが7月下旬時点の1%ポイントから拡大した。
女性とヒスパニックの有権者の支持率はハリス氏が49%、トランプ氏が36%と、13ポイントのリードを確保。7月に実施した4回の調査でハリス氏は女性とヒスパニックの支持率でトランプ氏にそれぞれ9ポイントと6ポイントの差をつけていた。
一方、トランプ氏は白人と男性の有権者の支持率では7月と同程度の差でハリス氏を上回ったが、大学を卒業していない有権者の支持率はハリス氏に対するリードが7月の14ポイントから7ポイントに縮まった。
2020年の前回選挙で最も接戦となったウィスコンシン、ペンシルベニア、ジョージア、アリゾナ、ノースカロライナ、ミシガン、ネバダの7州の登録有権者の支持率はトランプ氏が45%と、ハリス氏の43%を上回った。
<選挙に熱意高まる>
調査では民主党系登録有権者の約73%が、ハリス氏の立候補により選挙への熱意が高まったと回答。
トランプ氏の経済運営に対するアプローチを支持する有権者は45%と、ハリス氏の36%を上回り、今週の別の調査から差が拡大した。
対照的に、人工妊娠中絶に関する政策ではハリス氏の支持率が47%となり、トランプ氏の31%を上回った。