韓国大統領、政策金利「管理」に言及 住宅市場過熱なら
韓国の尹錫悦大統領は29日、借り入れコスト低下に関する期待が住宅価格のさらなる上昇につながれば、政策金利を「管理」する必要があるとの見方を示した。写真は7月に米ワシントンで撮影した尹錫烈大統領(2024年 ロイター/Yves Herman)
[ソウル 29日 ロイター] - 韓国の尹錫悦大統領は29日、借り入れコスト低下に関する期待が住宅価格のさらなる上昇につながれば、政策金利を「管理」する必要があるとの見方を示した。
「(住宅購入が)実需なら問題ないが、資産運用目的の投機的な需要が住宅価格を押し上げるようなら、政策金利を管理する。過熱したセンチメントを落ち着かせるため、この点について明確なメッセージを出す必要がある」と記者会見で述べた。
韓国銀行(中央銀行)は22日、政策金利を予想通り3.50%に据え置いた。だがその後の声明で、インフレ圧力と成長率の鈍化に伴い、利下げを開始する用意があることを示唆した。
尹氏の発言が中銀の設定する政策金利に言及したのか、地方の住宅ローン商品の政策融資に関連する借り入れコストに言及したのかは不明。
中銀の金利決定の独立性は法律で保証されているが、政府は過去に政策の方向性を巡り政策委員会に協力するよう圧力をかけた経緯がある。