ブラジルCPI、8月中旬は予想下回る 中銀政策不透明に
ブラジル地理統計院(IBGE)が27日発表した8月中旬の消費者物価指数(CPI)は前月比0.19%上昇した。伸びは前月の0.30%から鈍化し、中央銀行の来月の政策決定に対する不透明感が一段と高まった。写真はブラジリアにある中銀。6月11日撮影(2024年 ロイター/Adriano Machado)
Luana Maria Benedito
[サンパウロ 27日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が27日発表した8月中旬の消費者物価指数(CPI)は前月比0.19%上昇した。伸びは前月の0.30%から鈍化し、中央銀行の来月の政策決定に対する不透明感が一段と高まった。
ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.20%とほぼ一致した。前年比の上昇率は4.35%で、前月の4.45%より低い伸びとなったほか、ロイター調査の予想(4.37%)もやや下回った。
パンテオン・マクロエコノミクスの中南米担当チーフエコノミスト、アンドレス・アバディア氏は「7月中旬以降の食品価格下落、好天、内需の鈍化、タイトな金融状況などが要因となり、インフレを徐々に抑制している。しかし、底堅い労働市場や最近の通貨レアル相場の下落といった要因が下押し圧力の一部を相殺する公算が大きい」と述べた。