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ガザ停戦交渉、イスラエル「慎重ながら楽観」 米新提案で

2024年08月18日(日)13時13分

 18日からの週に再開する見通しとなったパレスチナ自治区ガザ停戦協議について、イスラエル交渉団は最新の米国の提案で合意に向け進展する可能性を「慎重ながら楽観」していると表明した。写真は17日にイスラエル軍の空爆を受けたヨルダン川西岸ジェニン(2024年 ロイター/Raneen Sawafta)

Nidal al-Mughrabi Ramadan Abed Jaidaa Ahmad

[カイロ/ガザ 17日 ロイター] - 18日からの週に再開する見通しとなったパレスチナ自治区ガザ停戦協議について、イスラエル交渉団は最新の米国の提案で合意に向け進展する可能性を「慎重ながら楽観」していると表明した。イスラエル首相府が17日、発表した。

カタールの首都ドーハで行われた停戦協議は16日にいったん終了。エジプト、カタール、米国の仲介3カ国の声明によると、米国が、残る意見の相違を埋め、迅速な合意を目指す新たな停戦案を提示した。新提案はバイデン大統領が5月31日に提示した、人質解放やイスラエル軍の段階的撤収などの停戦案に沿った内容という。ブリンケン米国務長官は18日にイスラエル入りし19日にネタニヤフ首相に会談する予定。

イスラエル首相府の声明によると、同国交渉団は「米国の更新版提案に従い、イスラエルが受け入れられる要素を含む」合意を進める可能性について「慎重な楽観」を表明した。

イスラム組織ハマスの報道官は17日、アルジャジーラTVに、イスラエルが停戦協議で条件を加えたと語り、ネタニヤフ首相がそれを利用して停戦への取り組みを妨げていると批判した。ブリンケン国務長官のイスラエル訪問については、米国はイスラエル寄りの姿勢を取っており、ハマスは米国を頼りにしていないと述べた。

別のハマス幹部はアルジャジーラに対し、イスラエルは拘束者の相互解放で合意しても戦闘を再開する権利を求めていると語った。

イスラエル軍は17日、ガザ中部ザワイダをミサイル攻撃し、保健当局によると子ども、女性を含む少なくとも17人が死亡し、数十人が負傷した。またヨルダン川西岸地区北部のジェニンを空爆しハマス幹部2人を殺害した。殺害した幹部は、イスラエル人1人が死亡した前週の銃撃計画に関与したとしている。

ロイター
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