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トランプ氏、ハリス氏「負かしやすい」 ラストベルトで演説

2024年08月18日(日)09時42分

 米共和党の大統領選候補のトランプ前大統領は17日、ペンシルベニア州ウィルクスバリで演説し、民主党の対抗馬ハリス副大統領について、バイデン大統領よりも打ち負かしやすいとの見方を示し、ハリス氏を「急進的」などと批判した。17日撮影(2024年 ロイター/Jeenah Moon)

Nathan Layne Joseph Ax

[ウィルクスバリ(ペンシルベニア州) 17日 ロイター] - 米共和党の大統領選候補のトランプ前大統領は17日、ペンシルベニア州ウィルクスバリで演説し、民主党の対抗馬ハリス副大統領について、バイデン大統領よりも打ち負かしやすいとの見方を示し、ハリス氏を「急進的」などと批判した。

ペンシルベニアは、ウィスコンシン、ミシガンとともに衰退した工業地帯を意味する「ラストベルト」と呼ばれ、共和、民主両党が重点州としている。ハリス氏は19日にイリノイ州シカゴで開幕する民主党大会を前に、ペンシルベニア州ピッツバーグなどで18日に遊説することになっている。

ペンシルベニアは、トランプ氏が2016年の大統領選挙で制したものの、20年はバイデン氏に勝利を譲った州。

トランプ氏は演説で「彼女(ハリス氏)の方が彼(バイデン氏)より簡単に倒せると思う」と述べた。

共和党内や一部政治アナリストから選挙戦に不利に働く可能性があるとの声が出ているにもかかわらず、ハリス氏への個人攻撃を展開し、「急進的」「狂人」などと表現した。

「彼女の笑い声を聞いたことがあるか。あれは狂人の笑いだ」と指摘。米誌タイム最新号の表紙のハリス氏の写真に不快感を示し「私の方がずっと格好いい」と述べた。

現政権でハリス氏はインフレ、その他の問題への取り組みを強化すべきだったと指摘。自身が再選されたあかつきには、閣僚や政府機関のトップに物価引き下げ措置を指示する大統領令に署名すると述べた。

このほか、20年の大統領選挙は不正で負けたという虚偽の主張を繰り返し、気候変動の脅威を否定した。外国製品に全面的な関税を課すという構想は米消費者の負担とならないと主張した。

演説は延べ100分余り続いた。会場のアリーナ(収容人数約8000人)は演説開始時はほぼ満席だったが、1時間を過ぎたあたりから減り始めた。

ロイター
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