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岸田首相、党総裁選不出馬を表明 裏金問題「組織の長として責任」

2024年08月14日(水)12時00分

  共同通信は14日、複数の政権幹部の話として、岸田文雄首相が9月の自民党総裁選に出馬しない意向を固めたと伝えた。NHKは、岸田首相が総裁選に立候補しない意向を固め、政権幹部に伝えたと報じている。写真は昨年11月、都内で代表撮影(2024年 ロイター)

Hitoshi Ishida Yoshifumi Takemoto

[東京 14日 ロイター] - 岸田文雄首相は14日午前に記者会見し、今秋の自民党総裁選に出馬しない意向を表明した。岸田首相は、総裁選で自民党が変わる姿を示すことが重要と説明。「最も分かりやすい最初の一歩は私が身を引くことだ」と語った。9月に退陣し、自民党は新たな総裁を選出する。

岸田首相は党の政治資金パーティーの裏金問題に言及し、「所属議員が起こした重大な事態について、組織の長として責任を取ることにいささかの躊躇(ちゅうちょ)もない」とした上で、「私が身を引くことでけじめをつけ、総裁選に向かっていきたい」と述べた。

岸田首相の党総裁任期は9月末で、自民党はそれまでに総裁選を開く。岸田首相の在任日数は8月14日時点で1046日。

時事通信が2─5日の世論調査で次期総裁にふさわしい同党議員を聞いたところ、石破茂元幹事長が18.7%、小泉進次郎元環境相が12.5%、高市早苗経済安全保障担当相が6.5%、河野太郎デジタル相が5.2%、岸田首相は4.7%だった。

自民党は裏金問題で派閥が力を失った。これまでの総裁選と異なり、派閥トップの指示ではなく各議員の判断で投票することになる。自民党の元職員で政治評論家の田村重信氏は「世論調査で人気の高い石破元幹事長と小泉元環境相が有利。このほか高市経済安保担当相、小林鷹之前経済安保担当相の出馬が注目される」と話す。

ロイター
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