ニュース速報
ワールド

イスラエル極右閣僚に内外から反発、聖地で礼拝許可要求

2024年08月14日(水)09時24分

 8月13日、イスラエル極右政党党首のベングビール国家治安相(写真)は、イスラム教礼拝所「アルアクサ・モスク」があるエルサレムの「神殿の丘」を訪れ、ユダヤ教徒が同地で礼拝することを認めるべきだと述べた。イスラエル・ホロンで4日撮影(2024年 ロイター/Ricardo Moraes)

James Mackenzie

[エルサレム 13日 ロイター] - イスラエル極右政党党首のベングビール国家治安相は13日、イスラム教礼拝所「アルアクサ・モスク」があるエルサレムの「神殿の丘」を訪れ、ユダヤ教徒が同地で礼拝することを認めるべきだと述べた。

神殿の丘はイスラム教とユダヤ教双方の聖地。数十年前からの規則により、ユダヤ人は神殿の丘を訪問することはできるが、そこでの礼拝は認められていない。

ネタニヤフ首相は直ちに声明を出し、この規則に変更はないと強調。「神殿の丘について国家治安相や他の閣僚による私的な方針はない」とした。

パレスチナ自治政府のアッバス議長の報道官はベングビール氏の訪問を「挑発」と非難し、米国はこの地域が「制御不可能な形で爆発」するのを防ぎたいなら介入すべきだと述べた。

ブリンケン米国務長官はベングビール氏の訪問について「エルサレムの聖地に関する歴史的現状を露骨に無視した」と非難。「こうした挑発行為は、停戦と人質全員の解放を実現し、地域全体の安定に向けた条件をつくり出す外交努力に全力を尽くすべき重要な局面で、緊張を悪化させるだけだ」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米インフレ調整後の所得が増加、貧困率は変化小幅=国

ビジネス

銀行規制修正案、資本要件引き上げ水準緩和へ FRB

ワールド

米欧がイラン制裁、ロシアに弾道ミサイル供与で イラ

ワールド

ヨルダン川西岸の米女性、「意図せず」殺害の可能性=
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    クルスク州「重要な補給路」がHIMARASのターゲットに...ロシアの浮橋が「跡形もなく」破壊される瞬間
  • 2
    非喫煙者も「喫煙所が足りない」と思っていた──喫煙所不足が招く「マナー違反」
  • 3
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 4
    運河に浮かぶのは「人間の手」? 通報を受けた警官…
  • 5
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 6
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンシ…
  • 7
    【クイズ】世界で最も競技人口が多いスポーツは?
  • 8
    トランプの勝利確率は6割超、世論調査では見えない「…
  • 9
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 10
    川底から発見された「エイリアンの頭」の謎...ネット…
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
  • 4
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 5
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 6
    エルサレムで発見された2700年前の「守護精霊印章」.…
  • 7
    「私ならその車を売る」「燃やすなら今」修理から戻…
  • 8
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 9
    メーガン妃の投資先が「貧困ポルノ」と批判される...…
  • 10
    世界最低レベルの出生率に悩む韓国...フィリピンから…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 10
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中