帰国のカタルーニャ元州首相、ベルギーへ出国 逮捕逃れる
8月9日、 スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立運動指導者で、8日に7年ぶりにスペインに帰国した同州のプチデモン元首相(首相)は、バルセロナで行われた集会に姿を見せた後、自宅があるベルギーに出国した。バルセロナで8日撮影(2024年 ロイター/Nacho Doce)
[バルセロナ 9日 ロイター] - スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立運動指導者で、8日に7年ぶりにスペインに帰国した同州のプチデモン元首相は、バルセロナで行われた集会に姿を見せた後、自宅があるベルギーに出国した。
プチデモン氏の政党の幹部が9日、RAC1ラジオに明らかにした。ベルギーの自宅にすでに到着したかは不明という。
プチデモン氏は2017年にカタルーニャ州の独立の是非を問う住民投票を強行し、その後に出国。今回、横領容疑で逮捕の可能性があるにもかかわらず帰国していた。
プチデモン氏は住民投票は合法であり、投票に関連する容疑には根拠がないと主張している
政党幹部は「(プチデモン氏は)逮捕されるためではなく、政治的な権利を行使するためにスペインに帰国した」と発言。
同幹部によると、プチデモン氏は当初、カタルーニャの新指導者を選出する州議会の任命投票に参加する予定だったが、集会場所から議会まで歩く代わりに安全上の懸念で車に乗り込み、議会周辺への立ち入りが許可されないと考えたため、急きょその場を離れたという。