イラン大統領「攻撃に沈黙せず」、仏大統領は報復の連鎖回避呼びかけ
イランのペゼシュキアン大統領(写真)は7日、フランスのマクロン大統領と電話会談し、「自国の利益と安全に対する攻撃に決して沈黙しない」と言明しした。提供写真。7月撮影(2024年 ロイター/Office of the Iranian Supreme Leader/WANA (West Asia News Agency)/Handout via REUTERS)
[ドバイ/パリ 7日 ロイター] - イランのペゼシュキアン大統領は7日、フランスのマクロン大統領と電話会談し、「自国の利益と安全に対する攻撃に決して沈黙しない」と言明した。国営メディアが伝えた。
エリゼ宮(仏大統領府)によると、マクロン大統領はこれに対し、中東地域での緊張激化を回避するために全力を尽くす必要があるとの見解を示した。
マクロン氏は「報復の連鎖は食い止めなければならない」とした上で、イランは同国が「支援する不安定化要因」に対し、紛争を避けるために最大限の自制を呼びかける必要があると述べた。
イスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者が先週、イランの首都テヘランで暗殺されたことを受け、中東紛争の本格的な拡大を巡る懸念が高まっている。
ペゼシュキアン大統領はまた、10カ月に及ぶパレスチナ地区ガザでの戦闘についてイスラエルを非難し、「米国と西側諸国が本当にこの地域での戦争を回避したいのであれば、この体制(イスラエル)にガザでの大量虐殺や攻撃をやめさせ、停戦を受け入れさせる必要がある」と述べた。
イランの要請に基づき、イスラム協力機構は7日、サウジアラビアで緊急会議を開催し、ハニヤ氏暗殺を巡り協議した。