ニュース速報
ワールド

インドネシア財務相、第2四半期成長率5%と予想 地政学注視

2024年08月02日(金)16時30分

 8月2日、インドネシアのスリ・ムルヤニ財務相(写真)は同国の第2・四半期の経済成長率が5%にやや鈍化した可能性が高いと述べた。2023年5月撮影(2024年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ジャカルタ 2日 ロイター] - インドネシアのスリ・ムルヤニ財務相は2日、同国の第2・四半期の経済成長率が5%にやや鈍化した可能性が高いと述べた。国内経済に悪影響を及ぼし得る地政学的な動向を金融当局が注視しているとも発言した。

第2・四半期は家計消費、投資、輸出改善が経済成長の原動力となった可能性が高いとしている。他の規制当局との共同会見で述べた。

第1・四半期の成長率は5.11%だった。

財務相は「国内の経済活動の拡大は2024年末まで続くとみている」とした上で「財政については、24年予算の執行、特に支出面で、物価の安定を維持することに重点を置く」と説明した。

国内総生産(GDP)統計は5日に発表される。

同相によると、金融当局は中東情勢の緊張、ウクライナ戦争、海外の選挙など、インドネシア経済に悪影響を及ぼし得るリスクを想定するため、地政学的な動向について協議した。

今年の経済成長率は5─5.2%と予想されている。

財務相は、これらのリスクに加えて、米国の金融緩和のタイミング、米債務計画、米国債イールドカーブに関する世界的不確実性が、インドネシアを含む新興国市場への資本流入を制限するだろうと述べた。

インドネシア中央銀行のペリー・ワルジヨ総裁は同じ会見で、低インフレがここ数カ月、利下げ余地を生んでいるものの、世界的なリスクがルピアに与える波及効果を緩和することに注力しているため、まだ利下げはできないとの考えを示した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

加クシュタール、セブン&アイに友好的協議呼びかけ 

ビジネス

米鉄道ノーフォーク・サザン、CEOの不正行為疑惑を

ワールド

ベトナム、台風11号に伴う死者数が24人に 7日に

ビジネス

中国政府、国内9地域で完全外資病院の設立認める方針
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本政治が変わる日
特集:日本政治が変わる日
2024年9月10日号(9/ 3発売)

派閥が「溶解」し、候補者乱立の自民党総裁選。日本政治は大きな転換点を迎えている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元で7ゴール見られてお得」日本に大敗した中国ファンの本音は...
  • 3
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が増加する」農水省とJAの利益優先で国民は置き去りに
  • 4
    メーガン妃が自身の国際的影響力について語る...「単…
  • 5
    ロシア国内の「黒海艦隊」基地を、ウクライナ「水上…
  • 6
    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…
  • 7
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 8
    メーガン妃の投資先が「貧困ポルノ」と批判される...…
  • 9
    森に潜んだロシア部隊を発見、HIMARS精密攻撃で大爆…
  • 10
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
  • 5
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
  • 6
    大谷翔平と愛犬デコピンのバッテリーに球場は大歓声…
  • 7
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 8
    エルサレムで発見された2700年前の「守護精霊印章」.…
  • 9
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 10
    死亡リスクが低下する食事「ペスカタリアン」とは?.…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
  • 10
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中