加豪NZ、イスラエルにガザ即時停戦とICJ勧告への対応促す
オーストラリア、ニュージーランド、カナダの首脳は26日、パレスチナ自治区ガザでの即時停戦を求める共同声明を発表した。写真はガザとの境界付近で待機するイスラエル軍の車両。25日撮影(2024年 ロイター/Amir Cohen)
Lewis Jackson
[シドニー 26日 ロイター] - オーストラリア、ニュージーランド(NZ)、カナダの首脳は26日、パレスチナ自治区ガザでの即時停戦を求める共同声明を発表した。またイスラエルに対し、パレスチナ自治区の占領と入植入植活動は国際法違反とした国際司法裁判所(ICJ)の判断に対応するよう促した。
声明は「民間人の保護は最も重要であり、国際人道法で定められている。イスラム組織ハマス打倒の代償をパレスチナの市民が払わされてはならない。このようなことは終わらせなければならない」と訴えた。「イスラエルは国際社会の懸念に耳を傾けなければならない」と強調した。
イスラエルは過激派入植者によるパレスチナ人への暴力行為の責任を追及し、ヨルダン川西岸地区の入植計画を撤回し、「2国家解決」に向けて努力する必要があると主張した。
ICJは19日、イスラエルによるパレスチナ自治区の占領および入植活動は国際法に違反しており、可能な限り早期に明け渡すべきとの勧告的意見を出した。
3カ国の首脳はイスラエルに対し、ICJの勧告的意見に「実質的に対応」するよう求めた。
またレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルの暴力の激化に懸念を表明し、紛争拡大のリスクによりガザでの停戦が一層緊急なものになっていると指摘した。