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中ロ外相が会談、東アジアで協力の用意

2024年07月26日(金)12時46分

7月25日、中国の王毅外相(写真)はラオスで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議でロシアのラブロフ外相と会談し、国際情勢が混乱する中、地域の平和と安定を促進するため、東アジアでの協力について中ロが意思疎通と調整を継続する必要があるとの認識を示した。26日撮影(2024年 ロイター//Chalinee Thirasupa)

[北京 26日 ロイター] - 中国の王毅外相は25日、ラオスで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議でロシアのラブロフ外相と会談し、国際情勢が混乱する中、地域の平和と安定を促進するため、東アジアでの協力について中ロが意思疎通と調整を継続する必要があるとの認識を示した。

中国外務省が26日発表した声明で明らかにした。

声明によると、王氏は会談で、国際情勢の混乱や外部からの干渉・抵抗に直面する中、「中国はロシアと協力し、互いをしっかり支え合い、互いの核心的利益を守る用意がある」と表明。

これに対し、ラブロフ氏は「ロシアは中国と協力してASEANの中心的な役割を支え、外国勢力による妨害や干渉を阻止する」と述べた。

王氏はインドとの長年の国境紛争を巡る緊張を緩和するため、インドの外相とも会談。また、中国・ロシア・ラオスの3カ国外相会談では「世界は混乱と変化という新たな時代に入りつつある。国際システムは深刻な調整が起きており、世界経済の回復は困難だ」と述べた。

中国外務省の別の声明によると、同氏は「地域紛争が長引き、不安定性、不確実性、予測不可能性が世界に広がっている」と強調した。

王氏は26日に日本の上川陽子外相と会談する予定。

ロイター
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