中印など4カ国、気候変動対策で先進国のリーダーシップ不在を批判
7月24日、ブラジル、南アフリカ、インド、中国の4カ国の閣僚は気候変動対策における先進国のリーダーシップ不在を批判し、途上国の温室効果ガスを削減するため数兆ドル規模の支援を行うべきだと指摘した。写真はインドで行われた気候変動抗議デモ。2019年3月撮影(2024年 ロイター/Francis Mascarenhas)
David Stanway
[シンガポール 25日 ロイター] - ブラジル、南アフリカ、インド、中国の4カ国の閣僚は24日、気候変動対策における先進国のリーダーシップ不在を批判し、途上国の温室効果ガスを削減するため数兆ドル規模の支援を行うべきだと指摘した。
中国政府が公表した共同声明によると、4カ国の閣僚は今週中国の武漢で会合を開き、先進国が気候変動に関する公約を「後退」させていることに懸念を表明した。
4カ国は先進国に対して「2050年よりかなり早い時期、できれば30年までに」温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」を達成し、その直後に「ネットマイナス」を実現するという野心的な新たな目標を設定するよう求めた。
途上国向けの気候変動対策資金は、年間数十億ドルから数兆ドルに増やす必要があると指摘した。
先進国は気候変動対策資金に関する責務を弱めようとしており、拠出ベースを広げようとする声は「核心的な問題」から目をそらすものだと批判した。