原油先物が軟調、中国需要の減退懸念やガザ停戦協議巡る期待で
7月25日、原油先物価格はアジア時間の取引で下落。中国の需要減退懸念に加え、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉が進展するとの期待による供給不安の後退で売りが先行している。写真は中国の上海にあるガソリンスタンドで2017年11月撮影(2024 ロイター/Aly Song)
Yuka Obayashi
[東京 25日 ロイター] - 原油先物価格はアジア時間25日の取引で下落。中国の需要減退懸念に加え、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉が進展するとの期待による供給不安の後退で売りが先行している。
0129GMT(日本時間午前10時29分)時点で北海ブレント先物は0.38ドル(0.5%)安の1バレル=81.33ドル。米WTI先物は0.33ドル(0.4%)安の77.26ドル。
米エネルギー情報局(EIA)が24日発表したデータで米原油・ガソリン在庫が減少したが、日産証券傘下NSトレーディングの菊川弘之社長は、投資家が中国の需要減退を引き続き警戒しており、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉が進展するとの期待も相場を圧迫していると述べた。
中国の今年の石油輸入と製油所の原油処理量は、燃料需要が低下する中、昨年を下回る水準で推移している。
菊川氏によると、米株安も投資家のリスク選好度を低下させる要因となっている。