台湾、台風通過で2人死亡 金融市場25日も休場
7月25日、台風3号は25日、台湾北部を通過し、各地で洪水などが発生した。写真は台湾の基隆で24日撮影(2024 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)
[台北/北京 25日 ロイター] - 台風3号は25日、台湾北部を通過し、各地で洪水などが発生した。当局によると2人が死亡、266人が負傷した。今後は中国沿岸に進み、さらなる豪雨をもたらすと予想されている。台湾金融市場は前日に続いて休場となる。
台風は現地時間午前0時(日本時間同1時)ごろ、台湾北東部宜蘭県の沿岸に上陸した。気象当局によると、台湾を襲った台風としては過去8年で最も強い勢力で、風速は一時、時速227キロに達したという。
午前8時30分時点で中国福建省福州市に向かって台湾海峡を進んでいる。
台湾全域でさらに雨が続く見通しで、企業や学校、金融市場は前日に続いて休みとなる。
南北を結ぶ高速鉄道を含め鉄道が午後3時まで運休するほか、台湾域内の航空便は全便、国際線は185便が欠航となる。
現地のテレビ局は各地で道路などが冠水した様子を伝えた。
中国の気象予報によると、台風は福建省を通過した後、北へと内陸を進む見通し。勢力は弱まるものの、多くの地域が豪雨に見舞われると予想している。