ニュース速報
ワールド

訪中のウクライナ外相、王毅氏と会談 「ロシアと対話の用意ある」

2024年07月25日(木)07時52分

7月24日、 中国を訪問中のウクライナのクレバ外相(写真)は、広州市で中国の王毅外相と3時間以上にわたって会談した。ベルリンで6月撮影(2024年 ロイター/Nadja Wohlleben)

[キーウ/北京 24日 ロイター] - 中国を訪問中のウクライナのクレバ外相は24日、広州市で中国の王毅外相と会談した。クレバ氏は、主権と領土保全が完全に尊重されるなら、和平に向けてロシア側と対話する用意があると述べた。

ウクライナ外務省が発表したビデオ演説でクレバ氏は、自国の参加なしにはいかなる合意も達成できないと改めて述べた。現時点でロシアには誠意を持って交渉する用意がないとも指摘した。

「私は断固として守らなければならない二つの原則を強調した。第一に、ウクライナ抜きでウクライナに関する合意はあり得ないということだ」とし、「第二に、ウクライナの主権と領土保全を全面的に尊重すること。この二つの原則が守られれば我々はいかなる議論にも参加し、いかなる解決策も模索することができる」と語った。

クレバ氏は2022年2月のロシアのウクライナ侵攻以降、中国を訪れた最高位のウクライナ政府当局者。

中国は、ロシアのウクライナ侵攻に関して中立の立場を取っているが、2022年にロシアが侵攻する数日前に同国との「制限のない」協力関係を宣言し、直近では5月にプーチン大統領と会談している。

中国外務省の報道官は定例会見で、両者は二国間関係の構築に長期的な視点を持つ必要性を強調し、中国は「ウクライナからの食糧輸入を拡大し続ける」と述べた。また、中国はウクライナの人道状況を懸念していると語った。

中国とブラジルは5月にウクライナ危機の政治解決に向けた6項目の共同和平提案を発表し、当事者双方が承認する和平会議の開催を支持すると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア国営TV、米有権者をトランプ氏に誘導か=米情

ワールド

アングル:ハリス対トランプ」TV討論会、互いに現状

ワールド

SNS、ロシア影響下疑惑の投稿にほぼ未対応

ワールド

アングル:サウジに「人権問題隠し」批判、eスポーツ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本政治が変わる日
特集:日本政治が変わる日
2024年9月10日号(9/ 3発売)

派閥が「溶解」し、候補者乱立の自民党総裁選。日本政治は大きな転換点を迎えている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
  • 2
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 3
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 4
    「私ならその車を売る」「燃やすなら今」修理から戻…
  • 5
    川底から発見された「エイリアンの頭」の謎...ネット…
  • 6
    世界に400頭だけ...希少なウォンバット、なかでも珍…
  • 7
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 8
    「自由に生きたかった」アルミ缶を売り、生計を立て…
  • 9
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 10
    「冗長で曖昧、意味不明」カマラ・ハリスの初のイン…
  • 1
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つの共通点
  • 4
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 5
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
  • 6
    大谷翔平と愛犬デコピンのバッテリーに球場は大歓声…
  • 7
    死亡リスクが低下する食事「ペスカタリアン」とは?.…
  • 8
    無数のハムスターが飛行機内で「大脱走」...ハムパニ…
  • 9
    再結成オアシスのリアムが反論!「その態度最悪」「…
  • 10
    エルサレムで発見された2700年前の「守護精霊印章」.…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
  • 10
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中