独ケルンの空港が運航再開、環境活動家団体の妨害受け一時停止
7月24日、ドイツのケルン・ボン空港は、気候変動活動家団体による妨害のため全ての航空便の運航を停止したと発表した。24日撮影(2024年 ロイター/Jana Rodenbusch)
[フランクフルト 24日 ロイター] - ドイツのケルン・ボン空港は24日、気候変動活動家団体による妨害のため全ての航空便の運航を停止したと発表した。午前6時から数時間にわたり停止されていた運航は午前中には再開された。
気候活動団体「ラスト・ジェネレーション」はX(旧ツイッター)に航空便の運航を妨害していると投稿し、メンバーの一人が滑走路に手をつけている写真を公開した。
ラスト・ジェネレーションは、ドイツ政府に対し、2030年までに石油、ガス、石炭から撤退する国際合意を追求するよう求めている。
同団体は、この日は英国、オーストリア、オランダ、スイス、カナダ、米国、スコットランド、ノルウェーでも「空港で同様の平和的・市民的な抗議行動」が計画されていることを明らかにした。
同団体の活動家ローニャ・クエンクラー氏はケルンでの抗議活動後、「きょうは始まりに過ぎない。今後数週間でドイツ、欧州、そして世界中でこれを繰り返すつもりだ」とコメント。26日に開幕するパリ夏季五輪が標的になる可能性についてはコメントを控えた。
英ロンドンのヒースロー空港やオーストリア・ウィーン国際空港、ノルウェー・オスロ空港、スイス・チューリッヒ空港でも環境活動家による抗議活動があったが、各当局によると妨害は阻止され、大幅な運航遅延は報告されていないという。