トランプ氏、演説で民主党あざける 暗殺未遂後には習氏から書簡
米共和党の大統領候補であるトランプ前大統領(写真)は20日、暗殺未遂事件後初の選挙集会で演説し、バイデン現大統領に対する大統領選撤退圧力を強める民主党をあざけった。米ミシガン州グランドラピッズで撮影(2024年 ロイター/Tom Brenner)
Tim Reid
[グランドラピッズ(米ミシガン州)/ワシントン 20日 ロイター] - 米共和党の大統領候補であるトランプ前大統領は20日、暗殺未遂事件後初の選挙集会で演説し、バイデン現大統領に対する大統領選撤退圧力を強める民主党をあざけった。
また、中国の習近平国家主席から事件後に「素晴らしい」書簡を受け取ったことも明かした。
トランプ氏は最近の候補指名受諾演説では国の団結を一時呼びかけたものの、いつもの侮辱・攻撃的な言葉遣いに戻って対立陣営を攻撃し、移民問題、経済問題、不正選挙に関する一連の虚偽主張を繰り返した。
バイデン大統領をひ弱だとたびたび嘲笑。元下院議長のナンシー・ペロシ氏を含む民主党幹部がバイデン氏に選挙戦を断念するよう説得しようとしていると述べ、「彼らは自分たちの大統領候補が誰なのか分かっていない」とやゆした。
習氏の書簡には自身の大統領在任中の対中経済政策について語る中で触れ、「私は習主席ととても仲良くやっていた」と語った。
この日の集会は警察が数ブロックにわたって街角の至る所に配置され、厳重な警備態勢が敷かれた。大統領警護隊(シークレットサービス)の担当官も会場で目を光らせていた。
トランプ氏は共和党の副大統領候補に指名されたJ・D・バンス上院議員と共に登壇。2人が党全国大会後にそろって選挙イベントに出席したのは初めて。