原油先物は下落、センチメント弱く 2週続落の見通し
7月19日、アジア時間の原油先物は下落しており、2週連続の下げを記録する見通し。写真はメキシコのシウダー・フアレスにあるガソリンスタンドで2022年4月撮影(2024 ロイター/Jose Luis Gonzalez)
Shariq Khan
[19日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落しており、2週連続の下げを記録する見通し。経済指標がまちまちとなる中、投資家心理が圧迫されているほか、ドルが上昇している。
0035GMT(日本時間午前9時35分)時点で、北海ブレント先物は0.51ドル(0.6%)安の1バレル=84.50ドル、米WTI原油先物は0.72ドル(0.9%)安の82.10ドル。
今週発表された米労働市場・製造業データが予想を上回り、ドル指数が2日連続で上昇している。
ドル高は他の通貨を保有する買い手にとってドル建ての原油価格が割高になるため、需要を圧迫する。
ANZのアナリスト、ダニエル・ハインズ氏は18日に閉幕した中国共産党の重要会議、第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)で具体的な景気刺激策が打ち出されなかったことも、コモディティー(商品)相場の重しになっていると指摘する。
中国の第2・四半期国内総生産(GDP)伸び率は4.7%と予想を下回り、石油需要に対する懸念が高まっている。
ハインズ氏は「市場全体がリスクオフで、原油相場が圧迫されている」と述べた。
週間では北海ブレント先物が約0.5%安、WTIは約0.1%安。