シンガポールGDP、第2四半期は前年比+2.9% 予想上回る

7月12日、シンガポール貿易産業省が発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前年同期比2.9%増加し、上方修正された第1・四半期の伸び率3.0%とほぼ一致した。写真は昨年1月、シンガポールで撮影(2024年 ロイター/Caroline Chia)
[シンガポール 12日 ロイター] - シンガポール貿易産業省が12日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前年同期比2.9%増加し、上方修正された第1・四半期の伸び率3.0%とほぼ一致した。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は2.7%増だった。
季節調整済み前期比では0.4%増加した。
製造業セクターは第2・四半期に0.5%増加し、前四半期の1.7%減から持ち直した。
メイバンクのチュア・ハク・ビン氏は、通年予想を従来の2.4%から2.8─3%程度に上方修正。OCBCのチーフエコノミスト、セレナ・リン氏も従来の2.3%から2.5%超に上方修正し、「製造業の回復が予想されていた今年後半よりもやや早い第2・四半期に勢いを増している」と述べた。
貿易産業省は5月、今年のGDP伸び率見通しを1.0─3.0%に据え置いた。
昨年の成長率は1.1%で、2022年の3.8%から鈍化した。
シンガポールの前年比コアインフレ率は昨年初めに付けたピークの5.5%からこのところは3.1%に低下しているものの、依然として高止まりしている。