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中国軍、再び戦闘パトロール 台湾が緊張緩和求める
2024年07月05日(金)14時18分
7月5日、台湾当局は中国が台湾周辺で再び海空の「共同戦闘準備パトロール」を実施していると表明、中国に対し緊張を高めないよう求めた。2023年4月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
[台北 5日 ロイター] - 台湾当局は5日、中国が台湾周辺で再び海空の「共同戦闘準備パトロール」を実施していると表明、中国に対し緊張を高めないよう求めた。
中国海警局は3日、違法漁業の疑いで台湾の漁船を2日に拿捕したと発表している。
台湾国防部(国防省)によると、現地時間5日午前7時からJ─16戦闘機など中国軍機26機が中国軍艦と共同戦闘準備パトロールを実施。中国軍機が台湾の北部、中部、南部の空域を飛行した。
台湾当局によると、今月に入り少なくとも127機の中国軍機が台湾周辺で活動している。
台湾の卓栄泰・行政院長(首相)は5日、漁船に対し警戒レベルを上げ、違法とみなされる恐れのある行為に関与しないよう呼びかけた上で「中国側にも行き過ぎた手段の行使でエスカレートしないよう求めたい。全く不必要な緊張や不要な対立を容易に招きかねないためだ」と述べた。
中国は台湾の頼清徳総統が5月に就任した直後に台湾周辺で軍事演習を実施。頼氏の度重なる会談要請を拒否している。