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インド中銀、デリバティブ取引急増に警鐘 金融の安定脅かす恐れ

2024年06月28日(金)13時48分

 インド準備銀行(中央銀行)が27日公表した「金融安定報告書」は、国内でデリバティブ(金融派生商品)取引が急増してさまざまな問題が生じており、先物・オプション市場に参入する個人投資家が急激に増えて金融の安定が脅かされる恐れあると警鐘を鳴らした。写真は同中銀のロゴ。ムンバイの中銀本部で昨年4月撮影(2024年 ロイター/Francis Mascarenhas)

[ムンバイ 27日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)が27日公表した「金融安定報告書」は、国内でデリバティブ(金融派生商品)取引が急増してさまざまな問題が生じており、先物・オプション市場に参入する個人投資家が急激に増えて金融の安定が脅かされる恐れあると警鐘を鳴らした。

報告書は、個人投資家が適切なリスク管理を行わずにデリバティブで大きなエクスポージャーを抱えれば、市場の急激な変動にさらされる恐れがあると指摘。「デリバティブは標準的な資産よりも複雑なため、投資家を規制によって保護する必要がある」と訴えた。

シタラマン財務相兼企業相も先月、先物・オプション市場における小口取引の野放図な急増により将来的に、こうした市場だけでなく投資家心理や家計にも問題が生じかねないと危機感を示した。

ロイターは今月、インド証券取引委員会(SEBI)がデリバティブ取引の規制変更を検討しており、先物・オプション市場における投資家保護やリスク管理を見直す委員会を設置したと報じた。

ロイター
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