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インド総選挙、与党単独過半数ならず 野党善戦で株・通貨急落

2024年06月04日(火)21時33分

インド総選挙の開票作業が4日始まった。モディ首相率いるインド人民党(BJP)中心の与党連合は過半数を獲得したが、出口調査で見込まれた圧勝には至らないとみられている。写真は4日、インド・チェンナイで撮影(2024年 ロイター/Riya Mariyam R)

YP Rajesh Sakshi Dayal Shivangi Acharya

[ニューデリー 4日 ロイター] - インド総選挙の開票作業が4日始まり、モディ首相率いるインド人民党(BJP)中心の与党連合は過半数を獲得したが、出口調査で見込まれた圧勝には至らないことが明らかになった。一方で野党連合が予想以上に善戦し、これを嫌気して金融市場は急落した。

ほぼ半分が開票された現在の情勢では下院543議席中、BJPは250議席以下で単独過半数には届いていない。前回2019年選挙では303議席を獲得していた。前々回の14年にも単独過半数を獲得していた。

地元テレビ局によると、1100GMT(日本時間午後8時)時点でBJP中心の与党連合「国民民主同盟(NDA)」は300議席近くを獲得。ラフル・ガンジー氏の国民会議派が率いる野党連合は220を超え予想以上の議席を確保している。

1日の投票締め切り後に公表された出口調査では、NDAが3分の2の議席を獲得すると見込まれていた。これを受けてインド株式市場は3日に過去最高値を更新していた。

野党の健闘を受け4日の株式市場は一時8.5%下落。NSEニフティー50指数<.NSEI>は5.93%安の2万1884.5、SENSEX指数<.BSESN>は5.74%安の72079.05で引けた。通貨ルピーも対ドルで急落、国債利回りは上昇した。

OCBC(シンガポール)の資戦略担当マネジングディレクター、バス・メノン氏は、「与党連合の獲得議席は予想よりも小幅で、経済成長持続に重要な政治的に困難な改革を推し進める新政権のの能力に疑問が生じる可能性がある」と指摘。「ただ与党連合は勝利収める見通しで、インフラと製造業主導による経済成長促進への政府の取り組みが継続することを意味する」と述べた。

*最新の状況に更新しました

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