南ア議会、イスラエル大使館閉鎖と外交関係停止を決議
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11月21日、南アフリカ議会は、首都プレトリアにあるイスラエル大使館を閉鎖し、イスラエルがイスラム組織ハマスとの休戦に合意するまで外交関係を停止するとした決議案を賛成多数で可決した。写真はイスラエル大使館前にパレスチナ人民と連帯して集まるさまざまな政党の支持者など。南アフリカのプレトリアで10月撮影(2023年 ロイター/Siphiwe Sibeko)
[ケープタウン 21日 ロイター] - 南アフリカ議会は21日、首都プレトリアにあるイスラエル大使館を閉鎖し、イスラエルがイスラム組織ハマスとの休戦に合意するまで外交関係を停止するとした決議案を賛成多数で可決した。
これを実行するかどうかはラマポーザ大統領の判断に委ねられるため、決議自体は象徴的な意味合いが濃い。
ただ大統領府の報道官は、ラマポーザ氏が南アとイスラエルの外交関係、特に大使館の処遇に関する議会の方針に「留意し、積極的に評価している」と述べた。
ラマポーザ氏や南ア外務省高官らはかねてから、パレスチナ自治区におけるイスラエルのハマスに対する軍事行動を批判し、国際刑事裁判所(ICC)に戦争犯罪が起きている可能性を調査するよう要請している。
イスラエルの駐南ア大使は決議案可決の前日に、本国での協議のためにテルアビブに呼び戻されていた。
今回の決議案は野党の経済的開放の闘士(EEF)が提出。与党のアフリカ民族会議(ANC)側が、外交関係停止についてイスラエルによる休戦受け入れと、イスラエルが拘束力を持つ国連あっせんの交渉に応じると約束するまで、という条件を加え、可決の運びとなった。