ニュース速報

ワールド

南シナ海でフィリピン人漁師3人死亡、外国商船が衝突=沿岸警備隊

2023年10月04日(水)13時25分

 フィリピン沿岸警備隊は4日、南シナ海を航行していた漁船が詳細不明の外国商船に衝突され、3人のフィリピン人乗組員が死亡したと発表した。写真はフィリピンのマルコス大統領。マニラで7月に代表撮影(2023年 ロイター)

Mikhail Flores Karen Lema

[マニラ 4日 ロイター] - フィリピン沿岸警備隊は4日、南シナ海を航行していた漁船が詳細不明の外国商船に衝突され、3人のフィリピン人乗組員が死亡したと発表した。

衝突は中国と領有権を争うスカボロー礁(中国名・黄岩島)の北西157キロの海域で2日に発生した。漁船は沈没し、11人か救助された。

沿岸警備隊はこれ以上の詳細を明らかにしていない。

フィリピンのマルコス大統領は4日、短文投稿サイトのX(旧ツイッター)を通じ、責任を追及するためにあらゆる努力を払うと表明。一方で沿岸警備隊が衝突の詳細を調査しているとして、「その間の憶測は控えよう」と呼びかけた。

この辺りの海域を巡っては、中国がスカボロー礁付近に設置した長さ300メートルのボールブイ障害物をフィリピン側が撤去したと発表したことを受け、このところ緊張が高まっている。

中国はスカボロー礁を2012年に実効支配して以来、沿岸警備当局の船舶やトロール漁船を恒常的に展開している。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア撤退の西側企業「安価な事業買い戻し」認めず、

ビジネス

米輸入物価、2月は前月比0.4%上昇 消費財価格上

ワールド

ロシア、マスク氏と近い将来協議も 火星飛行計画巡り

ビジネス

独ZEW景気期待指数、3月51.6に上昇 財政政策
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平
特集:2025年の大谷翔平
2025年3月25日号(3/18発売)

連覇を目指し、初の東京ドーム開幕戦に臨むドジャース。「二刀流」復帰の大谷とチームをアメリカはこうみる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研究】
  • 2
    失墜テスラにダブルパンチ...販売不振に続く「保険料高騰問題」の深層
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「トランプ錯乱症候群」(TDS)って何? 精神疾患に…
  • 5
    【クイズ】世界で2番目に「二酸化炭素(CO₂)排出量…
  • 6
    鈍器で殺され、バラバラに解体され、一部を食べられ…
  • 7
    自分を追い抜いた選手の頭を「バトンで殴打」...起訴…
  • 8
    「紀元60年頃の夫婦の暮らし」すらありありと...最新…
  • 9
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 10
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ…
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ世代の採用を見送る会社が続出する理由
  • 3
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「腸の不調」の原因とは?
  • 4
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 5
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 6
    失墜テスラにダブルパンチ...販売不振に続く「保険料…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「石油」の消費量が多い国はどこ…
  • 8
    自分を追い抜いた選手の頭を「バトンで殴打」...起訴…
  • 9
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 10
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 8
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中