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EU、キーウで外相会合 ゼレンスキー氏「勝利に防衛支援必要」

欧州連合(EU)は2日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)で外相会合を開いた。EUが域外で外相会合を開くのは初めて。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアとの戦争における勝利はEUとの協力にかかっていると強調した。写真は10月2日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)で開かれた会合に参加するEU外相とウクライナのゼレンスキー大統領(2023年 ロイター/Ukrainian Presidential Press Service/Handout via REUTERS)
[キーウ 2日 ロイター] - 欧州連合(EU)は2日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)で外相会合を開いた。EUが域外で外相会合を開くのは初めて。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアとの戦争における勝利はEUとの協力にかかっていると強調した。
ウクライナを巡っては、米議会が9月30日に政府機関の閉鎖を回避するため急きょ可決した「つなぎ予算」からウクライナ支援が除外されたことに加え、EU加盟国のスロバキアで同日行われた議会選挙で、ロシア寄りでウクライナへの軍事支援停止を訴えたフィツォ元首相率いる中道左派「スメル(道標)」が第1党に躍進した。
こうした中、ゼレンスキー氏はウクライナに対する「防衛支援」の重要性を強調。EU外相への声明で「ウクライナと自由世界全体はこの対決に勝利すると確信している。ただ、われわれの勝利は直接的にEUとの協力にかかっている」と述べた。
その上で「冬季を前にウクライナの防空力を最大限に強化することが極めて重要だ」とし、これまでに供与を受けた長距離の地対空ミサイルシステム「パトリオット」、防空システム「IRIS─T」、中距離の地対空ミサイルシステム「NASAMS」などは大きな役割を果たしており、人々の命を救っていると指摘。
「こうしたシステムの一段の供与が必要になっている。特に南部地域の防衛にパトリオットが数基あれば、状況を根本的に変えられ、ロシアの『テロ』を無意味なものにすることができる」とした。