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G20石炭火力発電、1人当たりCO2排出量が15年比7%増=調査
9月5日、環境団体エンバーは、20カ国・地域(G20)が2015年以降、石炭火力発電による1人当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を約7%増加させたとする調査結果を公表した。オーストラリアの石炭鉱山、2018年撮影(2023年 ロイター/David Gray)
[シンガポール 5日 ロイター] - 環境団体エンバーは5日、20カ国・地域(G20)が2015年以降、石炭火力発電による1人当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を約7%増加させたとする調査結果を公表した。
エンバーによると、G20は世界の発電部門排出量の80%を占めており、石炭火力による1人当たりの排出量は昨年が1.6トン。15年の1.5トンから増加し、世界平均の1.1トンを大幅に上回った。
世界最大の石炭消費国・CO2排出国である中国は22年に1人当たりのCO2排出量が3.1トンに達し、15年から30%増加。石炭火力発電所も増やしており、最近の調査によれば243ギガワット(GW)の容量が承認または建設中で、これはドイツ全土を賄うのに十分な量だ。
インドでも石炭部門での1人当たり排出量はこの期間に29%増加し、0.8トンとなった。
ただ、人口を考慮するとオーストラリアと韓国が「22年においても最悪の汚染国」という。
オーストラリアは15年以降、1人当たりの石炭部門排出量を4分の1以上削減したが、それでもなお4トン以上。韓国も約10%削減したものの、3.3トンとG20で2番目に多い。