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インド製造業PMI、8月は58.6 3カ月ぶり高水準

9月1日、S&Pグローバルがまとめたインドの8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は58.6と、前月の57.7から上昇し、3カ月ぶりの高水準となった。コルカタで2021年8月撮影(2023年 ロイター/Rupak De Chowdhuri)
[ベンガルール 1日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめたインドの8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は58.6と、前月の57.7から上昇し、3カ月ぶりの高水準となった。
ロイターがまとめた市場予想は57.5だった。
新規受注と生産が大幅に増加した。雇用の創出は4カ月ぶりの低水準だった。
好不況の分かれ目となる50を26カ月連続で上回った。新型コロナウイルスの流行でロックダウン(都市封鎖)が導入された2020年3月以降で最長となる。
S&Pグローバルの経済アソシエートディレクター、ポリアンナ・デリマ氏は「8月のインド製造業は活況を呈した。力強い新規受注と生産の伸び加速は7─9月の経済成長への大きな寄与を示唆する」と指摘。
「国外販売の増加ペースが急ピッチで加速しており、企業が海外志向を戦略的に強めていることは明らかだ。輸出中心の戦術が寄与し、生産は今後数カ月、拡大基調を維持するとみられる」と述べた。
新規受注と生産の増加ペースはそれぞれ21年1月と20年10月以来の高水準。輸出受注の増加ペースは10カ月ぶりの高水準。
雇用は5カ月連続で増加したが、増加ペースは4月以来の低水準だった。
1年先に対する企業信頼感は3カ月ぶり低水準。インフレに対する懸念が背景。
投入コストの上昇率は1年ぶり高水準。半面、産出価格の上昇率は4カ月ぶり低水準だった。企業が価格競争力を維持する必要があったという。