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ウォレス英国防相が退任へ、総選挙に立候補せず 政権に影響も

7月15日、英国のウォレス国防相は、次の総選挙には立候補せず、内閣改造時に国防相の職を辞す予定だと明らかにした。6月29日、ロンドンで撮影(2023年 ロイター/Anna Gordon)
[ロンドン 15日 ロイター] - 英国のウォレス国防相は、次の総選挙には立候補せず、内閣改造時に国防相の職を辞す予定だと明らかにした。英紙サンデー・タイムズの取材に応じた。ウォレス氏は現職を4年間務め、ロシアによるウクライナ侵攻に対する英国の対応において主導的立場の一角を占めた。
英国では20日に3つの補欠選挙が行われるが、世論調査によれば、スナク首相率いる与党保守党はその全てで敗北する可能性がある。
さらに今後1年半以内に総選挙が予定されているほか、サンデー・タイムズ紙は今年9月に内閣改造を予想している。
同紙によるとウォレス氏は6月16日、首相へ退任の意向を伝えていた。情報がリークされる前に、夏にかけて公表することを望んでいたという。
ウォレス氏は大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長の後継候補と目されていたが、NATOは4日、ストルテンベルグ氏の任期を1年延長することを決めた。
インタビューの中でウォレス氏は、最大の懸念はロシアとの軍事衝突だとし、「プーチン大統領にはまだ空軍も海軍もある。彼はまだ終わっていない」と述べた。