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EU、ワクチンメーカーと生産能力確保で合意

欧州連合(EU)欧州委員会は30日、将来的な感染症の世界的大流行(パンデミック)に備えて年間最大3億2500万回分のワクチン製造能力を確保する契約を米製薬大手ファイザーや欧州の医薬品メーカーと結んだと発表した。写真は、新型コロナワクチンを接種する医師。2022年12月7日に仏・ニースで撮影。(2023年 ロイター/Eric Gaillard)
[ロンドン 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は30日、将来的な感染症の世界的大流行(パンデミック)に備えて年間最大3億2500万回分のワクチン製造能力を確保する契約を米製薬大手ファイザーや欧州の医薬品メーカーと結んだと発表した。
合意はメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン、ウイルスベクターワクチン、タンパク質ベースのワクチンを対象としており、既存の新型コロナウイルス感染症ワクチンに関する契約とは無関係。
欧州委は声明で、医薬品メーカーが施設を最新に保ち、必要に応じて備蓄するなど供給網を管理することで危機対応に備えるとした。公衆衛生上の緊急事態が新たに宣言された場合、医薬品メーカーは迅速に生産を開始するという。
欧州委は、アイルランドとベルギーにあるファイザーの工場でmRNAワクチンの製造能力を確保。また、スペインのレイグ・ジョフレとラボラトリオス・ヒプラにはタンパク質ベースワクチン、オランダのビルトホーフェン・バイオロジカルズにはウイルスベクターワクチンの製造能力確保をそれぞれ要請した。