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インド5月CPI、4.25%上昇 2年4カ月ぶり低水準

インド政府が12日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で4.25%上昇し、伸び率は2021年1月以来、2年4カ月ぶりの低水準となった。2021年12月撮影(2023年 ロイター/Rupak De Chowdhuri)
[ニューデリー 12日 ロイター] - インド政府が12日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で4.25%上昇し、伸び率は2021年1月以来、2年4カ月ぶりの低水準となった。食品の価格上昇圧力が緩和したことで全体の伸びが抑えられ、3カ月連続でインド準備銀行(RBI、中央銀行)のインフレ目標範囲(2―6%)となった。
ロイターがまとめたエコノミスト45人による上昇率予想は4.42%だった。
4月の上昇率は4.7%だった。
CPI全体の半分近くを占める食品価格の伸び率は5月に2.91%と、4月の3.84%から鈍化した。
ただ、エルニーニョ現象による高温・乾燥がアジア全体の農場での収穫に脅威を与えかねない兆候が出ており、雨不足で今後数カ月のうちに食品価格の上昇圧力が強まるとの懸念が高まっている。
エコノミストは、前年同月も高水準だったベース効果によって5月のインフレ率が鈍化した点も指摘した。
5月の野菜の価格は8.2%下落し、食用油も16%下げた。一方、穀物や卵、牛乳の価格は上昇した。
エコノミスト2人の推計では、変動が激しい食品とエネルギー価格を除いたコアインフレ率は5.02%。4月は5.2%だった。
インド政府はコアインフレ率を公表していない。