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北朝鮮のミサイル、ICBM級の可能性 日米が共同訓練

日本政府は13日朝、北朝鮮からミサイルが発射された可能性があるとし、全国瞬時警報システム(Jアラート)を通じて北海道周辺の住民に避難を呼びかけた。写真は北朝鮮の国旗。クアラルンプールで2017年3月撮影(2023年 ロイター/Edgar Su)
[東京/ソウル 13日 ロイター] - 日韓の防衛当局は13日朝、北朝鮮が弾道ミサイルを東方向へ発射したとそれぞれ発表した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の可能性がある。日本政府は北海道周辺に落下する恐れがあると全国瞬時警報システム(Jアラート)を通じて避難を呼びかけたものの、可能性がなくなったとしてその後に情報を訂正。ミサイルは日本の領域内には落下しなかった。
浜田靖一防衛相によると、北朝鮮は午前7時22分ころ、内陸部から少なくとも1発のICBM級の可能性のある弾道ミサイルを、高い角度で東方向に向けて発射したとみられる。日本の領域内には落下せず、排他的経済水域(EEZ)への飛来も確認されていないという。韓国軍合同参謀本部によると、ミサイルはロフテッド軌道で発射され1000キロ飛行した。
韓国軍は発射されたミサイルの軌道と射程を分析中で、固体燃料ミサイルである可能性も排除していない。
防衛省の増田和夫防衛政策局長は参院外交防衛委員会で、ミサイル落下情報の訂正に関して「発射直後の情報では日本への落下が予想された」と述べ、その後に情報を確認したところ、日本やその周辺への落下の可能性がないと分かったと説明した。
共同通信は、政府は当初、北海道南西部の陸地に落下する恐れがあると推定していたことが政府関係者への取材で分かったと伝えている。
松野博一官房長官は午前の会見で、Jアラートの発出判断そのものは適切だったとの認識を示した上で、北朝鮮のミサイルは探知した直後にレーダーから消失したと語った。
また、政府として北朝鮮に厳重に抗議したことを明らかにした。
北朝鮮のミサイル発射を受け、日米韓は外交当局者による電話協議を実施。弾道ミサイル発射を強く非難し、日米韓の安全保障協力を含む地域の抑止力強化や同志国との協力を含む国際連携等について、引き続き緊密に連携することを再確認した。
ホワイトハウスは声明で、米国は「北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験を強く非難する」と表明した。
米国家安全保障会議(NSC)のワトソン報道官は声明で「外交の扉は閉じていないが、北朝鮮は地域の安定を揺るがす行動を直ちに止め、外交的関与を選択しなければならない」と述べた。
韓国メディアは軍当局者の話として、今回の発射実験には、最近の北朝鮮の軍事パレードで公開された新たな兵器システムが含まれるとみられると伝えた。
日本の防衛省は13日、北朝鮮のミサイル発射を受け、航空自衛隊と米空軍が日本海で共同訓練を実施したと明らかにした。
(田中志保、青山敦子、内田慎一、石田仁志、Hyunsu Yim、Ju-min Park 編集:久保信博)