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トランプ氏が保守派集会で支持訴え、デサンティス氏は欠席

3月4日、トランプ前米大統領は、首都ワシントンに近いメリーランド州で開かれた保守派の政治集会「保守政治行動会議(CPAC)」で演説し、次期大統領選における支持を改めて訴えた(2023年 ロイター/Evelyn Hockstein)
[オクソンヒル(米メリーランド州) 5日 ロイター] - トランプ前米大統領は4日、首都ワシントンに近いメリーランド州で開かれた保守派の政治集会「保守政治行動会議(CPAC)」で演説し、次期大統領選における支持を改めて訴えた。トランプ氏は「われわれが始めたことの仕上げをする」と語り、聴衆からは「あと4年」の大合唱が巻き起こった。トランプ氏の保守派に対する影響力の根強さが浮き彫りになった。
もっともトランプ氏がこうした「岩盤支持層」以外の有権者を取り込めることができるかどうかは引き続き不透明だ。各種世論調査では、多くの共和党員が、トランプ氏以外の候補者の方が次期大統領選で勝利する確率が高いと考えていることが分かる。
現時点で次期大統領選出馬は表明していないものの、トランプ氏を最も脅かす存在になると目されているフロリダ州のデサンティス知事は今年のCPACを欠席。ただ何人かの出席者の演説では、多様性や平等を重視する教育への反対というデサンティス氏が重視するテーマが取り上げられ、その存在感を垣間見せた。
今年のCPACで演説を行った出席者の大半は、マージョリー・テイラー・グリーン下院議員や、かつて陣営のアドバイザーを務めたスティーブ・バノン氏を含めてトランプ氏支持者が占め、いずれも大きな拍手で迎えられた。
一番手で登壇したのは、2020年の大統領選は盗まれたとするトランプ氏の根拠のない主張に同調し、昨年のアリゾナ州知事選で敗北したカリ・レーク氏と、ブラジルのボルソナロ前大統領だった。
バノン氏は、デサンティス氏ら他の政治家は経験不足で「実地研修をしている暇などない」と指摘し、トランプ氏が共和党候補に指名されるべきだと強調した。
ニッキー・ヘイリー元国連大使とマイク・ポンペオ元国務長官の演説は、全体的にはやや聴衆の反応が鈍かったが、彼らがトランプ政権の実績に言及した部分では盛り上がりを見せた。ヘイリー氏は既に共和党の大統領候補指名争いに正式に名乗りを上げている。