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シンガポール、22年設備投資が過去最高 1.7万人の雇用創出効果

2月9日、シンガポール経済開発庁は、2022年の企業の設備投資額(計画ベース)が過去最高の225億シンガポールドル(169億8000万ドル)だったことを明らかにした。写真は2015年3月撮影(2023年 ロイター/Edgar Su)
[シンガポール 9日 ロイター] - シンガポール経済開発庁は9日、2022年の企業の設備投資額(計画ベース)が過去最高の225億シンガポールドル(169億8000万ドル)だったことを明らかにした。
エレクトロニクス産業の投資が中心だった。21年は118億シンガポールドルに減少していたが、2倍近くに増加し、20年に記録したこれまでの最高額を50億シンガポールドル上回った。
同庁によると、昨年の設備投資計画により1万7000人以上の雇用が創出される見通し。
ただ、ベー・スアンジン長官は、こうした高水準の設備投資は今後続かないと予想。金利上昇、需要鈍化、優遇措置を提供する他国との競争、脱炭素化に向けた取り組みが逆風になると指摘した。
半導体や気候変動対策技術の分野では、一部の先進国が投資誘致に向け非常に積極的な政策を導入しているという。
分野別では、エレクトロニクス産業が全体の3分の2を占めた。22年前半は、製造業の大型プロジェクトに「異例」の投資資金が流入した。
国別では、米国からの投資が約半分を占めたが、21年の67%から低下した。中国からの投資は全体の8.5%で、21年の1.1%から上昇した。