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バイデン氏がゼレンスキー氏と会談、パトリオット供与など支援確約

ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、米国の首都ワシントンに到着したと明らかにした。(2022年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 21日 ロイター] - バイデン米大統領は21日、ホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。ロシアが侵攻を続けるウクライナへの支援を改めて確約した。
バイデン氏は、ウクライナの自衛能力、特に防空能力の強化を確約。「そのためにウクライナに広域防空用地対空ミサイルシステム『パトリオット』を提供し、正確に使用できるようにウクライナの軍隊を訓練する」と述べた。
ゼレンスキー氏との共同記者会見では「新年を前に、米国人そして世界がウクライナの戦闘や2023年もウクライナに連帯する必要性について大統領、あなたから直接聞くことが重要だ」と語った。
トレードマークのカーキ色のセーターとズボンを着用したゼレンスキー氏は「米国は共通の価値観、自由という価値を守ってくれるだろう」と期待を示し、米議会の「構成が変わっても、両院で超党派の支持が維持されると信じている」と強調した。
1月に発足の新議会では共和党が下院の多数派になる。同党の一部の強硬派議員はウクライナ支援を終了させ、これまでの資金支援がどのように使われているか検証するよう求めてきた。今後の支援は議会承認のハードルが上がるとみられる。
ゼレンスキー氏の外国訪問はロシアのウクライナ侵攻以降初めて。バイデン氏との会談後、米議会の上下両院合同会議で演説し、民主、共和両党の指導部と会談する。訪米中にさらなる支援を呼びかける見通し。
ブリンケン国務長官この日、ウクライナに対し広域防空用地対空ミサイルシステム「パトリオット」を含む18億5000万ドルの追加軍事支援を行うと発表した。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は同日、ウクライナとの和平交渉のチャンスはないとの認識を示した。記者団との電話会見で、西側諸国がウクライナに武器を供与し続ければ紛争の「深刻化」につながると述べた。