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国連人権弁務官、ウイグル報告書で「多大な圧力」 公表意志強調

2022年08月26日(金)13時54分

 8月26日、国連のバチェレ人権高等弁務官(写真)は、月末の自身の任期切れまでに公表を目指している中国・新疆ウイグル自治区の少数民族を巡る報告書について、あらゆる方面から「多大な圧力」を受けていると明らかにした。写真はジュネーブで25日撮影(2022年 ロイター/Pierre Albouy)

[ジュネーブ 25日 ロイター] - 国連のバチェレ人権高等弁務官は25日、月末の自身の任期切れまでに公表を目指している中国・新疆ウイグル自治区の少数民族を巡る報告書について、あらゆる方面から「多大な圧力」を受けていると明らかにした。

バチェレ氏は「われわれは約束したことを実行しようと懸命に努力している」と述べ、報告書の公表意志を強調。これまで公表されていない理由について詳しく聞かれると、5月の訪中で得た新しい情報を盛り込み、中国からの報告書内容に関する意見を検討する時間が必要だと説明した。

ロイターは先月、中国が書簡でバチェレ氏に報告書を葬り去るよう求めたと報じた。

バチェレ氏は他の約40カ国が署名したその書簡を受け取ったことを認めつつ、「公表するかしないか多大な圧力を受けているが、そのような圧力によって公表しなかったり、公表を差し控えたりすることはない」と述べた。

バチェレ氏の事務所が未公表の報告書を関係国と共有するのは通常のことだが、人権保護団体は中国に介入余地を与えるものだとして懸念している。

ロイター
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