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米アルツハイマー病患者団体、新薬の広い保険適用訴え広告展開
米国では13日、米製薬大手バイオジェンのアルツハイマー病新薬「アデュヘルム」への公的医療保険の適用を狭めようとする当局の動きに反対し、患者団体がテレビコマーシャルや広告を通じて制限緩和を訴える運動を開始した。写真は制限緩和を訴える広告(UsAgainstAlzheimer's Action/Handout via REUTERS)
[13日 ロイター] - 米国では13日、米製薬大手バイオジェンのアルツハイマー病新薬「アデュヘルム」への公的医療保険の適用を狭めようとする当局の動きに反対し、患者団体がテレビコマーシャルや広告を通じて制限緩和を訴える運動を開始した。
高齢者向け公的医療保険メディケアを管轄する政府機関は今年1月、アデュヘルムやその他の開発中のアルツハイマー薬の保険適用対象を臨床試験参加者に限定することを提案。4月11日までに適用範囲について最終決定を下す予定。
米食品医薬品局(FDA)は昨年6月、アデュヘルムを過去数十年で初めてアルツハイマー治療薬として承認。ただ2つの大規模臨床試験のうちの1つで効果が十分に証明されず、専門家諮問委員会は承認しないよう勧告していた。
アルツハイマー病患者の代表組織の1つ、「USアゲインスト・アルツハイマー」は、メディケアを管轄する政府機関、メディケア・メディケイドサービスセンター、厚生省、ホワイトハウス、議会に訴えるために首都ワシントンなどで広告を展開していると説明。
同組織の会長によると、数百万ドルを費やしてソーシャルメディアやバス亭などに広告を打っており、その多くには「アルツハイマー病患者は待てない」と訴える文章が入るという。