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IAEA、イランの核開発疑惑で6月に結論発表へ

イランと国際原子力機関(IAEA)は5日、イランの核開発疑惑に関する未解決問題について3カ月の行程表で合意したと発表した。写真はグロッシIAEA事務局長とイランのエスラミ原子力庁長官。テヘランで5日撮影。(2022年 ロイター/提供写真)
[ウィーン 5日 ロイター] - イランと国際原子力機関(IAEA)は5日、イランの核開発疑惑に関する未解決問題について3カ月の行程表で合意したと発表した。3カ月の間にイランとIAEAが協議し、グロッシIAEA事務局長が6月6日から始まる理事会までに結論を報告することを目指す。
11カ月におよぶ2015年の核合意の再建交渉も大詰めを迎えている。
テヘランでエスラミ原子力庁長官やアブドラヒアン外相と協議していたグロッシ氏は会見で、報告の時期について、米国が制裁を解除し、イランが核活動を制限する「再履行の日」に先立って行われるとの見込みを示した。
問題となっているのはイラン国内の未申告の場所でウラン粒子が見つかったこと。イランの核開発疑惑が浮上し、IAEAが調査していたが、イラン側は調査の終了を要求。IAEAはイランから納得できる回答を得ていないとしていた。
別の未申告の場所で過去に金属ディスク状のウランが存在した可能性については、未解決問題から除外された。グロッシ氏のテヘラン訪問後にIAEAが加盟国に配布した機密報告をロイターが閲覧。報告は、ウランディスクの件は現時点でもはや未解決問題とみなされないとした上で、ディスクがすでに溶解され、申告された核物質の一部になっている可能性を排除できなかったと説明した。