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イラン核合意「抜け殻に」、仏英独が再建協議の進展に危機感

12月13日、フランス、英国、ドイツの外交官は、核合意再建に向けた協議でイランとの本格的な交渉がまだ実現できておらず、大きな進展がない限り核合意は「抜け殻」になってしまうと危機感を示した。写真はイランの国旗。ウィーンのIAEA本部で5月撮影(2021年 ロイター/Leonhard Foeger)
[ウィーン 13日 ロイター] - フランス、英国、ドイツの外交官は13日、核合意再建に向けた協議でイランとの本格的な交渉がまだ実現できておらず、大きな進展がない限り核合意は「抜け殻」になってしまうと危機感を示した。
仏英独の外交官は声明を発表し「現時点で実質的な交渉には入っていない」と説明。「時間切れになりつつある。早急に進展しなければ、イランが核開発を加速させていることを踏まえると、核合意は間もなく抜け殻になってしまう」と指摘した。
核合意再建協議は4月に始まったが、6月のイラン大統領選で強硬派ライシ師が当選したのを機に中断され、11月29日に7回目が始まった。
外交官らは4月から6月に行った6回の協議では大きな進展があったと指摘した。
米政府高官によると、イランは7回目の協議でこれまでに示した妥協を取り消し、欧米側の譲歩案は受け入れたまま、さらに新たな要求をしたという。