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原油先物は約1週間ぶり高値圏、イランの早期輸出再開観測が後退

5月25日、アジア時間25日午前の原油先物は約1週間ぶり高値近辺で推移している。カイロのガソリンスタント、先月撮影(2021年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)
[東京 25日 ロイター] - アジア時間25日午前の原油先物は約1週間ぶり高値近辺で推移。前日は3%超上昇していた。イランが国際原油市場に早期復帰するとの見方が後退している。
0039GMT(日本時間午前9時39分)時点で、前日に3%上昇していた北海ブレント原油先物は0.06ドル安の1バレル=68.40ドル。前日に3.9%上昇していたWTI原油先物は0.08ドル安の65.97ドル。
国際原子力機関(IAEA)とイランは24日、IAEAによるイランへの核査察を巡る合意を1カ月延長することを決定したと発表。イラン核合意再建に向けた協議に時間的猶予が与えられることになった。
合意によってイランの原油輸出への制裁が解除される場合にイランがすぐに輸出を再開するとの見方が、原油相場の重しとなっていた。
OANDAのアナリスト、ソフィー・グリフィス氏は「ブリンケン米国務長官がイランに核合意を順守する意向があるかどうかは不明だと述べたことで、イランが原油輸出を再開するとの見方は後退した」と指摘した。
ただ、新型コロナウイルス禍からの世界経済の回復はまだら模様で、原油需要の見通しは依然としてまちまちとなっている。