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中国の一部省で食肉や海産物の検査強化、市場のコロナ感染拡大で

2020年06月16日(火)00時04分

中国では、北京の食品市場での新型コロナウイルス感染拡大を受け、一部の省などで輸入産品を含む生鮮・冷凍食肉や海産物に対する検査強化の動きが広がっており、貨物処理の遅れや輸入の一時停止が懸念されている。北京で13日撮影(2019年 ロイター/CHINA DAILY)

[北京 15日 ロイター] - 中国では、北京の食品市場での新型コロナウイルス感染拡大を受け、一部の省などで輸入産品を含む生鮮・冷凍食肉や海産物に対する検査強化の動きが広がっており、貨物処理の遅れや輸入の一時停止が懸念されている。

検査を強化したのは広東省、河南省、河北省、雲南省、天津市などで、このうち広東省の規制当局は14日、生鮮・冷凍の豚肉、牛肉、羊肉、鶏肉、冷凍輸入品を含む海産物などの食品にPCR検査を実施すべきとした上で、農家の市場や冷蔵倉庫、スーパー、ケータリングサービスなども全て検査対象になると微博(ウェイボー)で発表した。

中国の1ー5月期の食肉輸入は前年同期比73.4%増の約400万トンと世界最大規模に膨らんだ。

北京では過去4日間で79人の新規コロナ感染者が報告されており、2月以降で最多となっている。感染者はアジア最大の食品卸売市場である新発地市場の関係者に集中している。

メディア報道によると、サーモンを扱うまな板からコロナウイルスが検出されたことから、市場の食品が汚染されているとの懸念が強まっている。各都市の大手スーパーでは週末にサーモンが棚から撤去されたほか、ノルウェーの業者は15日、中国がサーモンの輸入を停止したと明らかにした。ただ専門家は、海産物自体がウイルスを運ぶ可能性は低いと指摘している。

ロイター
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