ニュース速報

ワールド

米不審郵便物で50代男を逮捕、小包から検出の指紋と一致

2018年10月27日(土)05時46分

 10月26日、米国で爆発物とみられる不審物が有力民主党議員らに相次いで送りつけられた事件を巡り、捜査当局は事件に関与したとみられる容疑者を拘束したと発表した。写真はマンハッタンの郵便局を調べる警官ら(2018年 ロイター/MIKE SEGAR)

[プランテーション(米フロリダ州)/ワシントン 26日 ロイター] - 米連邦捜査局(FBI)は26日、爆発物とみられる不審物少なくとも14個を有力民主党議員らに送りつけた疑いで、フロリダ州在住のシーザー・セーヤ容疑者(56)を逮捕したと発表した。

FBIのレイ長官は、DNA鑑定などの結果、マキシン・ウォータズ下院議員に送られた小包から検出された指紋が容疑者と一致したことを明らかにした。

米司法省によると、セーヤ容疑者は5件の罪状で訴追され、有罪が確定すれば、最長48年の禁固刑に処される可能性がある。

爆発物が入ったとみられる不審な小包はオバマ前米大統領や2016年大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏のほか、有力民主党議員、民主党の主要献金者とされる著名投資家ジョージ・ソロス氏、反トランプ派の俳優ロバート・デニーロ氏、CNNニューヨーク支局などに送られた。

捜査当局はフロリダ州フォートローダーデール近郊でセーヤ容疑者を逮捕し、同容疑者が乗っていたバンを押収。同車両には「CNN最低」など、親トランプ派のスローガンが書かれたスティッカーが大量に張られていたという。

容疑者には爆破予告などの犯罪歴があるほか、ソーシャルメディア上では反トランプ派を中傷するコメントを掲載していたとされる。

レイFBI長官によると、まだ発見されてない不審な郵便物が存在する可能性がある。

容疑者拘束のニュースを受け、トランプ大統領は「政治的暴力が米社会に根付くことを決して容認してはならない」とし、「そうした事態を食い止めるため、大統領の権限においてあらゆる措置を講じる」と言明した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

焦点:米大統領はどこまで株安許容か、なお残る「トラ

ビジネス

中国人民元基準値、23年以来の元安水準に設定

ビジネス

英住宅価格、3月は前月比-0.5% 減税終了で需要

ワールド

経常収支、2月は4兆円の黒字 貿易収支の黒字化で過
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 4
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 5
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 6
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 7
    フジテレビが中居正広に対し損害賠償を請求すべき理由
  • 8
    反トランプのうねり、どこまで大きくなればアメリカ…
  • 9
    流石にこれは「非常識」?...夜間フライト中に乗客が…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描か…
  • 7
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 8
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡…
  • 9
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 10
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中