ニュース速報

ワールド

米鉄鋼・アルミ関税、EUとの協議進展せず 月末の期限控え

2018年05月31日(木)07時39分

 5月30日、米国が欧州連合(EU)に発動を予定する鉄鋼・アルミニウム輸入関税の猶予期限を今月末に控え、双方の代表が30日、パリで会談したが、協議に進展はなかったもようだ。写真はアルミニウムのコイル。フランス東部で4月撮影(2018年 ロイター/Vincent Kessler)

[パリ 30日 ロイター] - 米国が欧州連合(EU)に発動を予定する鉄鋼・アルミニウム輸入関税の猶予期限を今月末に控え、双方の代表が30日、パリで会談したが、協議に進展はなかったもようだ。

EU側の高官はこの日、ロス米商務長官と相次いで会談した。フランスの大統領顧問は米関税導入の「公算はかなり高い」と指摘。欧州委員会は、米国がEUからの輸出を制限する何らかの措置を導入する見込みとのマルストローム委員(通商担当)のコメントに触れた。

ルメール仏財務相とアルトマイヤー独経済相は記者団に、「米大統領の決定がいかなるものでも、われわれは結束して対応し、解決する用意がある」と述べた。

欧州首脳は先に、米政府がEUへの関税を恒久的に免除するなら、米製品の市場開放について協議を開始することで合意している。

一方、ロス米商務長官は、米国が欧州連合(EU)域内から輸入される鉄鋼とアルミニウムに関税を適用したとしても、米国とEUはなお市場開放について交渉することが可能との認識を示した。

ロス長官は経済協力開発機構(OECD)のパネルに出席し、「関税があってもなくても交渉は可能だ。EUがわれわれに課している関税はたくさんある。関税があるという理由だけで話し合えないということはない」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米耐久財受注、10月はコア資本財0.2%減 予想外

ビジネス

米PCE価格、10月前年比+2.3%に伸び加速 イ

ワールド

米国が日本にミサイルを配備すれば対応する=ロシア外

ビジネス

米新規失業保険申請は2000件減の21.3万件、減
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式トレーニング「ラッキング」とは何か?
  • 3
    黒煙が夜空にとめどなく...ロシアのミサイル工場がウクライナ無人機攻撃の標的に 「巨大な炎」が撮影される
  • 4
    「健康食材」サーモンがさほど健康的ではない可能性.…
  • 5
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 6
    「健康寿命」を2歳伸ばす...日本生命が7万人の全役員…
  • 7
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 8
    未婚化・少子化の裏で進行する、「持てる者」と「持…
  • 9
    トランプ関税より怖い中国の過剰生産問題
  • 10
    トランプは簡単には関税を引き上げられない...世界恐…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 6
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 7
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 10
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中