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トランプ氏「入国制限より厳しく」、最高裁の迅速審理求める

2017年06月06日(火)00時51分

 6月5日、トランプ米大統領は、一段と厳格な入国制限の実施を求めた。写真はワシントンで1日撮影(2017年 ロイター/Joshua Roberts)

[ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領は5日、週末に英ロンドン橋周辺で起きた襲撃事件を受けて、一段と厳格な入国制限の実施を求めた。

大統領はツイッターへの投稿で、「司法省は、制限を緩めた、政治的に正しい渡航禁止令ではなく、当初の措置を堅持すべきだった」と指摘。

「司法省は最高裁に対し、制限を緩和した渡航禁止令を巡る審理を迅速に開催するよう要請し、一段と厳しい措置を求めるべきだ!」とした。

トランプ氏が3月、1月の旧大統領令を見直し、新たに発令したイスラム圏6カ国からの入国を制限する大統領令について、これまで下位裁判所は差し止めを命じている。

だが、トランプ政権の法務担当チームは1日遅く、最高裁に即時実施を認めるよう要請した。最高裁がこうした緊急要請を認めることはほとんどない。

またトランプ大統領がツイッターで「渡航禁止令(travel ban)」という表現を使ったことで、訴訟で大統領令は正当と主張する政権の立場を損なうとの見方も出ている。

野党・民主党のベン・カーディン上院議員はCNNに対し、「トランプ氏の弁護士はこれは渡航禁止令ではなく、徹底した審査だとして正当化しようとした」とし、「だが大統領はこれが渡航禁止令だと明確にした」と述べた。

ロイター
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