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ウクライナ支援、債務協議難航など大きなリスク存在=IMF

2015年03月13日(金)03時22分

[ロンドン 12日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は12日、ウクライナが金融安定を取り戻す過程には、親ロシア派との紛争の悪化や、債務再編をめぐる投資家との協議難航など、非常に大きなリスクが存在しているとの見解を示した。

東部の親ロシア派との戦闘により、ウクライナの外貨準備は過去10年で最低水準まで目減りし、通貨フリブナ相場も2014年初頭から60%以上下落した。

こうしたなかIMF理事会は11日、ウクライナに対する期間4年の175億ドルの追加支援を承認したが、この日に発表した報告書で、東部の戦闘が再び悪化すれば、ウクライナ経済を健全な軌道に再び乗せるためのプログラムが阻害される恐れがあると指摘。ウクライナ国債を保有する債権者との協議が難航する可能性もあるとの危惧を示した。

ウクライナに対する国際支援の規模は約400億ドル。このうち175億ドルがIMF融資、75億ドルがその他の国際機関による融資となっており、残りの153億ドルについてウクライナ政府は今後、国債保有者から債務再編の合意を取り付けたい考え。

ウクライナ国債の主な保有者はフランクリン・テンプルトン、ブラックロック、パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)などで、債務再編をめぐる協議は13日に開始される予定。ウクライナのヤレシコ財務相は、2カ月以内に合意を取り付けたいとしている。

対ウクライナ支援プログラムの下で予定されている債務再編規模は、2015年が53億ドル、2016年が34億ドル、2017年が44億ドル、2018年が23億ドル。

ロシアも12月に償還を迎えるウクライナ国債、30億ドルを保有しているが、同国が債務再編をめぐる協議に参加するかは現時点では不明。

ロイター
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